レイ・ノーダ氏死去

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0610/10/news026.html
ノベルの元会長のレイ・ノーダ氏が亡くなったそうです。
30代前半より若い方は、殆どご存知ないでしょう。かつて、NetWareがNOS(Network OS)分野で圧倒的なシェアを持っていた頃の会長さんです。
1990年代前半、WindowsとMacintoshが混在する環境でファイル共有を行おうとした場合は、選択肢はNetWareしかありませんでした。まだ、Windows NT Serverが使い物にならなかったですし。キャッシュの塊だったNetWareは、ともすると、ローカルのHDDよりも高速だったりしましたし。
その後、NetWare 4.0の時にリリースされたNDS(NetWare Directory Service)は、サーバー管理をするものからしたら、実に便利なものでした。ネットワーク上のあらゆるリソースを管理できるNDSは、とても先進的なものに思えました。
ユーザー側から見ても、複数台あるサーバーへの一括ログインや、グループ毎のアクセス権管理などは、十分に便利だったでしょう。
個人的には、現時点でのActive DirectoryやLDAPよりも高機能で便利だと思っています。
WordPerfectの買収、OpenDocへの傾倒、Unixのライセンス取得といった一連の講堂は、僕にはよう理解できませんでしたが…
今、その反映の名残といえば、ネットワークカードやそのドライバーに散見されるくらいでしょうか。
NE2000互換のネットワークカードや、今でもIPXドライバーを供給しているネットワークカードなどなど…。

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